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Je pense donc Je suisse

思い出しては出産日記その3

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今日はお母さんがバジルを持ってきてくれた )



・・・・でもよく考えるとこんなに痛いのに分娩室にいけるのか。
私の部屋は三階で、分娩室は二階。
エレベーターか、階段か迷う。
でもエレベーターから出れなくなりそうな気もするし、
階段で行くことに決めた。

陣痛の合間を見計らって、一気に行くことにした。
多分、一分くらいでたどり着けば途中で痛くなることもナシ。
一気にダッシュする。
私の病室の前に階段があるし、そんなに遠くない。
小走りでナースステーションの前をとおると中から

「あら?高橋さん、走ってるよ!大丈夫かな?!」と声がします。

心の中で「大丈夫!ていうか走らないとたどり着けない」と答えます。

ギリギリ、分娩台の手前で痛みがやってきた。
エレベーター使わなくてよかった!


すぐに分娩台にあがって痛みに耐える。
痛いので頭を左右に振ってもだえる。
呼吸を整えるように指導してもらうけど痛くて息を止めてしまうし、
吐くところでは吸うし。ダメ妊婦である。
声も出ない・・。
痛すぎると、声など出ないことが分かった。でもこれは私の場合。

健太郎さんに電話しようと携帯に手を伸ばしたものの
電話する気力が無いので婦長さんに
「スミマセンが、電話してもらえますか?」と言ってしてもらう。

気がついたら、「いきんで!」と言われていてこれまた驚く。
私はこの状態がまだ何時間も続くと思っていたのです。
7時間とか。何故だか思い込んでいたので
「ええ?もう?」という感じ。
しかしいきみ方がよく分からない・・指導してもらってなんとかなったけど
前もって予習しとけばよかったよ。ダメ妊婦め。


産まれたのは9時43分。
私の記憶が正しければ分娩室に行って1時間くらいで産まれた気がする。
もっとかかると思ってたよ。
産まれたとき、思わず
「え?もう産まれたの?」といってしまった。
そして思わず独りで拍手してしまった。
お世話になった婦長さんたちも拍手してくれた。


それから切開のところを縫合してもらう。そのときは先生が登場。
「ほほう、これは奥の方だな」と言われた気がした。(忘れたけど)
なんかよくわかんないけどすごく沢山縫われた気がする。
そんなものなのかな。
先生が去って、それから助産師さん(?)が
「もうちょっと縫うね。」と言ってさらに追加で縫っていた。
先生、縫い目荒いの?と心の中で思う。

いろいろ後の処理がすんで、それから赤ちゃんが私のところにやってきた。
おっぱいを飲ませるとちゃんと飲むのです。
すごいなー。
本能なんだってさ。

健太郎さんが来て、それから幸代お母さんも来てくれた。
二人とも少し興奮気味に喜んでいる。

陣痛ってどれほど?とかってナメてかかってたのが
これほど。ということが分かってなかなか良い経験になった。
幸代お母さんに
「陣痛、途中でギブアップしたくなったでしょ?」と言われ
「なったよ!」と話す。
でも「経験できて良かったです」とも話す。



いろいろ思い出せないことがいっぱいある。もっと早く残しておけばよかった、
自分の為に。なぜこんなにすぐにわすれちゃうんだろう。
by ten-kawaii | 2009-07-27 21:56 | 日記